願いがひとつ叶うなら
今年も残すところ後2週間。
今週始めから、忘年会ラッシュが続いている。
そんな中、5年前に高野山で衣食住を共にした
僧侶と一緒に食事をする機会があった。
高野山(無量光院)でお世話になった
僧侶兼フォトグラファーのクルト厳蔵さんは、
今貧困で苦しむラオスの子供たちに豊かな教育の場をという思いから、
学校を立ち上げるプロジェクトを進めている。
クルトさんの人を愛する澄んだ瞳、生きる姿勢からは
仏(お大師さん)を感じる。
もしこの先、取材を通じて僕が何かできるとしたら
見る側の心が俄に満たされ、それが着火剤へと変わっゆく
そんな写真を撮りたいと考えている。
以前、建築家アントニオ・ガウディが言った言葉に、
『芸術は、人を幸せにするんだよ』だから必要なんだ。
そんなシンプルな言葉が今も新鮮な記憶として焼き付いている。
思いを叶えるために、しっかりとしたイメージを
持つことが今大切なんだろう。
具体的なイメージが描けるなら、必ず具体的な答えがみつかるはず。
Consideration6
☆大胆かつ繊細
つまるところこの言葉につきる
どれだけ繊細なハートを持ち
直感、ひらめきを大胆な行動に変えられるか
瞬間にかけられる勇気
その経験値の豊かさが
人間力の差を大きくすると思う
Consideration5
☆日常生活の中で
どのような時間を過ごすかが写真の深み、奥行きを変えてゆく
そしてそれが写真を本質的に変化させる
生活パターン(衣食住)をもう一度見直す
注意力、着眼点、何処に視点を持って物事を見て考えてゆくのか
じっくりとモノを正確に把握する眼を養う
(模写と空想のイメージとは全く異なる)
モチベーションの持続と意識のコントロール
アンドリュー・ワイエス
渋谷Bunkamuraで開催されている
『アンドリュー・ワイエス』展を観に行って来た。
以前から気に掛っていた画家ではあったが、
想像していた以上に見応えのある作品ばかりであった。
何度となく立ち止まって見入ってしまった。
ワイエスの描く世界からは、一貫した確固たるイメージを感じた。
もの寂しい自然とそこに生きる素朴な人々の眼差し
深く重厚感のある色づかいと緻密で繊細な描写力
1枚1枚の完成度がとても高かった。
ワイエスの作品からは、私的な感情が排除された
写真で言えば写真の中に撮り手が写っていない。
描き手の存在は、空気のような存在だが、
しっかりとその絵画の中に意思は写り込んでいる
そんな作品だった。
印象深く残っている作品は、さりげない人物の後ろ姿を捉えた作品。
どの作品もフレーミングする中の一部分として(肖像画を除いて)
人物が描かれていているが、その自然と人と情景は静かに熱を持って
語りかけてくるものがあった。
ワイエスのポートレートを撮影した
Bruce Weber の写真もいい写真だった。
Consideration4
☆ドキュメンタリー写真で大切なこと
どの視点(着眼点)で撮影を進めて行くのか
どうルポタージュしまとめてゆくのか
テーマ性が(伝えたい気持ち)はっきりと明確にあり、
写真1枚に意思表示がある(キャプション、説明も含めて)
テクニックに勝るメンタル的な部分
そこが写真に写しだされる
気持ちがどこに向かっているのかが、一番に重要なこと
Consideration3
フィクション、ノンフィクションどちらなのか
見せ方を考える
☆ポートレート
人物の表情をどう表現するのか
喜怒哀楽のどの部分をイメージさせるか
多角的なアングルから被写体を狙ったとき、最良のアングルがある
それを瞬時に見分け、ミリ単位大きさで角度を決め切り取る
真正面から捉える場合、背後にるモノ、色合い、バランス
光の差し込む方向と人物を立たせる位置を考える
情景とポートレートの組み合わせ方
レンズの効果
☆全体と細部の構成
引きの写真(大)とアップの写真(小)
見開きに載せる写真と詳細な説明に載せる組写真
スタジオ撮影は、
クライアント
ディレクター
モデル(物)
カメラマン
デザイナー
スタイリスト
アシスタント
の連携によって撮影が行われる。
そこに流れる空気感を作り出すのは
カメラマンの仕事。
それによって写真の仕上がりが全くといていいいほど
変わってくる。
そんな中、眼に見えない意思疎通がとても重要になってくる。
コンマ何秒かの世界で、その瞬間に命を吹き込む。
カメラマンとアシスタント、そこを見守る周囲との呼吸(リズム)が一致したとき、
そこに緊張感が生まれ、その瞬間、何ものにも変えられない心地よさがある。
カメラマンという職業は、陰の仕事だが、
その1枚が仕上がるまでのプロセスは、なにかしら職人的な作業行程と似ている。
あわさりあう気持ち、そこから表現されるフォトグラフ
バッシャン
バッシャン
バッシャン
今日の撮影は、気持ち良かった。

白無垢姿の新婦さんから、
日本人女性の美しい視線を感じた。
ウェディングフォトグラフィー/フォトグラファー Yuji Nishijima
12月の始まり、東京の紅葉も終わりに近づき、
各地で黄色く色づいた銀杏の葉が、とても綺麗だ。
早いもので、後もう1ヶ月もすれば年が明ける。
来年年明けの取材に向けて準備を進めているが
時間がうまくコントロールでいない。
頭ではこうやりたいと思ていても、
何かとそうなっていかないのが現実。
そんな中、今月追い込みをかける。
来年は、今までとは違った時間を過ごしたい思っているし、
今年とは違ったアクションを起こしたいと考えているから。
自身と闘う中で、本来の自分で在り続けたい
写真と共に歩む旅の途上で
Photo is Life
を心に抱きながら進んでゆきたい。
様々な人と巡り逢う中で、
ちょっしたやさしい心遣いに
出逢うと気持ちが温まります。
当たり前のことを、気配りをもって接することのできる人は
本当に素晴しいと、つくづく実感します。
どんな時も、時代の波に揉まれるだけでなく
やさしい気持ちで触れ合えるそんな人で
あれたらと思う毎日です。
皆さんに支えられて本当に感謝です。
千本さん、中村さん、松井さん、育子伯母さん
有り難うございます。