ケニアの旅人

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先日、ケニア帰りの雄治君と久しぶりに再会した。
彼は、ケニアの自動車整備の先生としてJICAの国際協力のボランティアとして参加し、2年程現地の学校にて教鞭をとっていた。今アフリカにおける医療、教育、支援、援助に対する切実な問題をPCの写真を通して伝えてもらった。又、彼が滞在していた時に(今現在、都写美で世界報道写真展が開催されている)日本人で受賞されたカメラマンの千葉さんとケニアで知り合い時間を共に過ごしたなどいう貴重な体験話を聞かせてもらった。
今後、農業関連に携わりながら仕事をしてゆきたいという
雄治君の将来に、多いなる期待を寄せている。

高野山へ

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6月の初め、もう何年ぶりになるだろう
高野山に向かった。
そこには、以前と変わらない時間が流れていた。
大切なものを忘れかけた時に、
記憶に立返られる、大切な場所、人がそこに存在することに幸せを感じた。
無量光院の皆さん、良い時間をありがとう。

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ウェディングフォトグラフィー/フォトグラファー Yuji Nishijima

気持ちが向かうもの

4月に入ってから、雑誌編集者の方々とお会いし対話する中で
いくつもの気づきが僕の中で生まれた。
写真に対し熱い情熱を注ぐ、編集者の方々の言葉からは
何よりも奥深い人間性を感じた。まっすぐで温かみのあるご助言に
すごく気持ちが温かくなり嬉しかった。
大切なことは、撮り手の気持ちを写真から感じられるかどうか。
場所ではなく自分自身の素直な気持ち、どうみてどうとらえたのかだった。
表面的なものではなく、もっと内面的なもの。もう一歩踏み込むことの重要性。
再認識させて頂けたことに何よりも感謝です。
気持ちの向かう方向性が明確に見えてきた。
こころの栄養をとりながら、これから気持ちの距離を埋めてゆきたいです。

THIS DAY OF CHANGE

リマインダーズプロジェクト編集者
youmeさんからの写真展情報、紹介させて頂きます。
12月の中旬から写真集プロジェクトTHIS DAY OF CHANGEの企画(講談社100周年特別企画)に参加しているのですが、下記にこれから刊行予定の写真集と写真展のご案内をさせて頂きます。
講談社100周年特別企画写真集と企画展
THIS DAY OF CHANGE
ディス・デイ「希望の一日」
国際ニュース誌「クーリエ・ジャポン」は世界の写真家に「HOPE(希望)」をテーマに撮影を依頼しました。大統領就任式に沸くワシントンの光景から、パレスチナの病院で生まれた新生児、環境問題を提起する作品まで・・・・・・写真には、世界各国、それぞれの「HOPE」が映し出されています。このプロジェクトに参加した写真家は、世界79カ国、132人に及びました。
2009年4月25日、写真集・ディス・デイ「希望の一日」としてついに発売されます。そして、特別企画展として写真展が4月29日からはじまります。
公式ウエブサイト
http://www.courrierjp.com/120
<写真集&企画展概要>
講談社100周年特別企画写真集
THIS DAY OF CHANGE
ディス・デイ「希望の一日」
写真集 4月25日発売!
A5変型サイズ 600ページ 定価3200円(税別)
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写真展 THIS DAY OF CHANGE
ディス・デイ「希望の一日」
会期:2009年4月29日(祝・水)~5月31日(日)
4月29日は午前9時半からオープニングがあります。
作品展示写真家一覧:
A Yin 阿音(ア・イン)
Olivia Arthur オリヴィア・アーサー
Olivier Asselin オリヴィエ・アスラン
RAX (Ragnar Axelsson) ラックス(ラグナー・アクセルソン)
Julio Bittencourt フリオ・ビッテンコート
Kate Brooks ケイト・ブルックス
Sandra Calligaro サンドラ・カリガロ
Edouard Caupeil エドゥアール・コペイユ
Alejandro Chaskielberg アレハンドロ・チャスキエルベルグ
Olivier Culmann オリヴィエ・キュルマン
James Whitlow Delano ジェームス・ウィットロー・ディラーノ
Miquel Dewever-Plana ミケル・デヴェヴェル-プラナ
Carolyn Drake キャロリン・ドレイク
Arthur Dressler アルチュール・ドレスラー
Stephen Dupont ステファン・デュポン
Davin Ellicson デヴィン・エリクソン
Shiho Fukada 深田志穂
Bevis Fusha ベヴィス・フーシャ
Mikhail Galustov ミハイル・ガルストフ
Maya Goded マヤ・ゴデッド
Masaru Goto 後藤勝
Jan Grarup ヤン・グラルップ
Guillaume Herbaut ギヨーム・エルボー
Warren Difranco Hsu ウォレン・ディフランコ・スー
Kemal Jufri ケマル・ジュフリ
Ryo Kameyama 亀山亮
Martin Kollar マルティン・コラール
Yuri Kozyrev ユーリ・コズイリョフ
Hien Lam Duc ヒエン・ラム・デュック
Lauren Lancaster ローレン・ランカスター
Claus Bjørn Larsen クロウス・ビョルン・ラーセン
Mark Leong マーク・レオン
Lu Guang 盧広(ル・グアン)
João Pedro Marnoto ジョアン・ペドロ・マルノト
Andrew McConnell アンドリュー・マコーネル
Baudouin Mouanda ボードゥアン・ムアンダ
Tomás Munita トマス・ムニタ
Dominic Nahr ドミニク・ナール
Suntag Noh ノ・スンテク
Martin Parr マーティン・パー
Jack Picone ジャック・ピコーン
Christian Poveda クリスチャン・ポベダ
Espen Rasmussen エスペン・ラスムッセン
Simon Roberts サイモン・ロバーツ
Johann Rousselot ヨアン・ルスロ
Lourdes Segade ルルデス・セガデ
Anthony Suau アンソニー・スオウ
Flore-Aël Surun フローレル・スラン
Jonathan Taggart ジョナサン・タガート
Newsha Tavakolian ヌーシャ・タヴァコリアン
Ian Teh イアン・テー
Peter van Agtmael ピーター・ファン・アットマール
Kadir van Lohuizen カディル・ファン・ローイゼン
Munem Wasif ムネム・ワシフ
Paolo Woods パオロ・ウッズ
Francesco Zizola フランチェスコ・ジゾラ
写真集・ディス・デイ「希望の一日」の刊行に合わせて、野外写真展が開催されます。
新宿高島屋 2階JR連絡口 ペデストリアンデッキ
入場は無料

流れに身をまかせて

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帰国してから、仕事仕事で
慌ただしい毎日を送っている。
やりたいとは山積みあるのだが、
中々と時間がつくれない。
ただ、色んな意味で、
これからの展開が楽しくなってきそうな
そんな気がしている。
とにかく今は、
目の前にある環境の中でベストを尽くすことだけ。

キューバの風を感じて

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1959年のキューバ革命から今年で50周年。
フィデル・カストロ最期のとき。
バティスタ政権崩壊後、ホセ・マルティの思想を継承すべくしてできたキューバ国家は、指導者フィデル・カストロのもと、社会主義の中でも独自の理想(平等)主義という道を歩んでた。政府は、経済優先の社会にするのではなく、今日まで『貧しきを分かち合う』政策をとってきた。
未だに続けられている配給制度、医療保険が無料、学びたければ大学まで進学が補償されるなど、様々な援助が国の政策で補償されている。
国民に圧倒的に支持され続けているカストロは、市民の心の中に深く宿っている。なぜこれほどまでに、カストロが支持され続けられるのかは、カストロの行動は、全て一般市民のためにあり、無私なことだろうと感じた。街中どこをあるいても、表立った銅像もなく、チェ・ゲバラを英雄として讃えてある。カストロは、本来の政治家のあるべき姿勢を貫き闘ってきたからこそ、政権を交代した今尚、市民に愛され続けているのだろう。
ある若者は、こう話す。
『今この国がこうして平和で在り続けるのは、カストロ、チェのお陰だよ。アメリカの言いなりにならず、カストロがノーと言い続けられることが、戦争のない平和な世の中をつくっているんだ。この平和な社会がこの先も続いてほしい』
これまで、幾多のファシズム国家が崩壊してきた中で、
この国の選択してきた道筋は、この先どのような方向へ変化、シフトしてゆくのだろうか?
少しずつだが、確実に自由化の波が押し寄せてきている。
(押し寄せる波)外貨獲得と引き換えに、今あるこころの豊かさ、ゆとり、おおらかさを失わずに理想主義を貫いてほしいと願う。

帰国

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本日、無事キューバより帰国しました。
取り急ぎ報告までに。

CUBAへ

これから成田空港に向け出発します。
暫く間、日本を離れます。
何かございましたら
nishijimayuji@hotmail.co.jp
までお願い致します。
よい報告ができますように
いってきます!

青春を写真に懸けて

最初にカメラと出逢ってもう少しで10年の月日が過ぎる。
それまで様々なことがあった。
20代前半、元々建築家志望だった僕は、
社寺建築の仕事に携わりながら生活を送っていた。
しかし、そんな毎日を送る中、何かすっきりしない僕そこにいた。
迷いと葛藤の日々を過ごす中、自分自身を模索している時、
恩師に進められた写真展を観に福岡に出向いた時、
衝撃的な写真に出逢った。
それが、僕の心を強く突き動かした。
感動の余り、涙がこぼれた。
言葉にできない現実が、そこには写し出されていた。
ヨーロッパで出逢った写真集、
あの時の記憶が鮮明に蘇って来た。
それからというもの、旅する中で様々な写真作家さんと出逢い、
ディスカッションする中で、少しずつカメラマン像が僕の中に描けるようになった。
そんな中、高野山にてクルト厳蔵さん、光子さんとの出逢いは辛苦の時代から
新らたな光の射す方向へとの道しるべとなって存在してくださった。
25歳にして、上京。
フォトグラファー千本さんを始め事務所スタッフの方々との出逢いから、
様々なことを学ばさせて頂いた。
何よりこれまで、
僕をカメラマンに育ててくれた人たち
本当にありがとうございました。
そして、写真の道に入ってから
ずっと後押ししてくれた
金氣さん、卓司さん、新山さん、庄路さん、育子伯母さん
には本当に感謝しています。
そして、今年20代最後の歳を迎えたこの年に
この先も、カメラマンで在り続けられることを願って。
新たな希望を胸に、明後日から新天地キューバへ。