BASURA(バスーラ)

四ノ宮浩監督の描くBASURAの世界。
フィリピンのマニラに今現在も存在する巨大なゴミ捨て山の街(スモーキーマウンテン)。
以前から、多くのカメラマンがここを取材し、気になっていた街だが、この映画を通してゴミをめぐる根深い問題、過酷な現実を再認識させられた。
ある家族の生活を年月を経て追ってひもとかれてゆく、本質めいたゴミ山の現実問題。
貧困、飢餓の連鎖。政治と教育。そこで暮らす子供たちの未来に、今の循環を変える、本質的な光は射してゆくのだろうか・・・。胸が痛かった。
縁という巡りくるときの流れの中で、使命感にかられた監督の生き方は、とても純粋、素直、そしてシンプルだった。行動、気持ちが前にあったことが何よりも嬉しかった。
都写美にて現在ロードショー。