青春を写真に懸けて

最初にカメラと出逢ってもう少しで10年の月日が過ぎる。
それまで様々なことがあった。
20代前半、元々建築家志望だった僕は、
社寺建築の仕事に携わりながら生活を送っていた。
しかし、そんな毎日を送る中、何かすっきりしない僕そこにいた。
迷いと葛藤の日々を過ごす中、自分自身を模索している時、
恩師に進められた写真展を観に福岡に出向いた時、
衝撃的な写真に出逢った。
それが、僕の心を強く突き動かした。
感動の余り、涙がこぼれた。
言葉にできない現実が、そこには写し出されていた。
ヨーロッパで出逢った写真集、
あの時の記憶が鮮明に蘇って来た。
それからというもの、旅する中で様々な写真作家さんと出逢い、
ディスカッションする中で、少しずつカメラマン像が僕の中に描けるようになった。
そんな中、高野山にてクルト厳蔵さん、光子さんとの出逢いは辛苦の時代から
新らたな光の射す方向へとの道しるべとなって存在してくださった。
25歳にして、上京。
フォトグラファー千本さんを始め事務所スタッフの方々との出逢いから、
様々なことを学ばさせて頂いた。
何よりこれまで、
僕をカメラマンに育ててくれた人たち
本当にありがとうございました。
そして、写真の道に入ってから
ずっと後押ししてくれた
金氣さん、卓司さん、新山さん、庄路さん、育子伯母さん
には本当に感謝しています。
そして、今年20代最後の歳を迎えたこの年に
この先も、カメラマンで在り続けられることを願って。
新たな希望を胸に、明後日から新天地キューバへ。