真夏のひまわり

先日、友人の写真展があり
そのお祝いにと新宿のお花屋さんに足を運んだ時のこと。
お店の奥から、背丈の小さな女の子が
『いらっしゃいませ』っと声をかけてきた。
いつも結婚式で撮影している花束も、
いざお店で買うとなると、不思議と見入ってしまう。
そして友人のことを想像し、想いが入る。
始めは、お花屋さんのセンスに御まかせしますとお願いしたものの、
彼女がセレクトしたひまわりの色が今ひとつで、再度発色の濃いひまわりに
セレクトし直してもらった。そしてボリュームも増してもらった。
そうして出来上がった花束は、僕の想い描いていた以上のものになって
仕上がり包装された。彼女に想いが届いたのか、とても嬉しかった。
予算はオーバーだったけど、
彼女の気持ちが嬉しくて多くお金を包んで渡した。
彼女が、『おつりは?』と聞いてきたが、
僕は、『いらない、ありがとう』といって立ち去ろうとした。
その時、彼女の潤んだ瞳は、美しさに満ちあふれていた。
きれいな瞳がとても印象的だった。