プロバンスの風

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France回想記から
昨年7月のはじめフランスへ旅立った。
目的は、アルル国際写真フェスティバルをみることと、南仏の建築。
上京してからというもの、ブライダル撮影の仕事ずっとしたいた自分だが、
仕事を覚えることが手一杯になり、自分が進むべき写真をほとんど撮っていなかった。
どうしても、自分の中の意識を変えたいためフランスの古典的な写真祭を目指した。写真祭では、マグナムフォトはじめ、今現在第一線を走る各国の作家が一同に写真を出展し、アルルの街をあげて賑わいをみせていた。内容的にはまずまずだったが、フランスという国民性、芸実に対する懐の奥深さを感じた。又、写真を表現として選び進もうとする自分に対して勇気を与えてもらったような気がする。
写真祭を見終わると、南仏プロバンスを旅したのだがそこで出会ったル・コルビュジェの建築、ル・トロネ修道院には今までにない感動があった。また、そこで出会ったフランスの人々に深く感銘を受けた。東京で生活していると中々と感じ得ない、人のぬくもり、暖かみを感じれたこと、何か無償にうれしかった。
3年越しの海外、以前旅したパキスタン、アフガニスタンの粗らしく激しい世界とは違った、日常の生活から感じられるやさしい風景に出会えて心が癒された。
街がそこに住まう人をつくり、そこにある日常に流れる風景の大切さを改めて実感させられた。