マリオ・ジャコメッリ写真展

独特のモノクロームの世界観でプリントされた写真は、詩的だが生っぽさと幻想を膨らませれるような絵画だった。
死生観とジャコメッリ自身のバックグランドに流れる時間の重みを感じた。
全ての写真から、普遍的な時間軸を感じる。
写真に込められた、ジャコメッリの思想と人生観に引きつけられる。
現在の消費社会と反比例する、ジャコメッリの持つ人間性、生き方に考えさせられるものがあった。
偉大なWORKS。

以下、MARIO GIACOMELLI『黒と白の往還の果てに』図録から

“もし私の人生で良かったことをあげるなら、貧しかったことと、私が受けたすべての苦悩である”

”それぞれの道をゆく車輪が存在し そのどれもが人生の意味を探しにゆく。
苦しみのあるところに希望を見つけ 歓びと思しきものは辛いあと味を残す。
きっとそこにこそ人生がある、ひとりひとりの苦しみがことさら大きく 世界の命では生ききれないところに。”